大友克洋監督作品 スチームボーイ
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――他に好きな作家などはいますか?
僕自身、この世界に入るきっかけとなったのは富野(由悠季)さんの『機動戦士ガンダム』ですが、それほどアニメを見ているわけではないですし、映画は娯楽っぽい作品なら比較的なんでも見ますが、誰某の作品だからということは特別ないですね。アニメに関しても特に大きなこだわりはなくて、なんでもやりますという感じです。美少女ばっかり出てくるような作品は、できればやりたくないですけどね。やっぱり一般受けする大衆娯楽のようなものが好きです。

作業中の佐藤氏
――なぜ撮影というポジションを目指したのですか?
当初はアニメーターになるつもりで、専門学校に通いましたが、学校ではもっと絵の上手い人たちがたくさんいて「絵はこいつらにまかせていればいいから、自分は違うことをやろう」と思ったんです。それで、演出家を目指して制作になろうと、就職活動でまずサンライズ(『スチームボーイ』を制作するアニメーションスタジオ)を受けようと思ったら、採用が締め切られていたんですよ。そこでまたどうしようかと考えた結果、撮影をやろうと。そのことを学校の先生に話し、高橋プロダクションを紹介してもらったんです。高橋プロダクションは、アニメーションの撮影では老舗で、例えば画面に光が入る入射光というエフェクト(朝日や波などがキラキラ光る特殊効果)を一番最初にやったり、いろいろな特殊効果を開発したところなんです。もしサンライズに制作で入っていたらCGをやっていなかったかもしれませんし、今CGをやっていてとても面白いと思いますから、結果的に良い選択だった思ってます。

――『スチームボーイ』は長い年月がかかりましたが、それ故の苦労などはありますか?
先ほども話しましたが、一時期プロジェクトから離れていて、僕が本格的に取り組んだのは3年しかないんですが、離れている間も側で見てはいましたし、やはり3年でも長かったと思います。本当は1年で終わるつもりだったんですけどね(笑)。苦労というよりは、時間がかけられたから良かったという思いの方が強いですね。他の作品――それこそ『ドラえもん』や『ポケモン』なんかは、半年くらいの制作期間で作らなくてはいけないですから。

――最後に『スチームボーイ』の見どころを教えてください。
全体的に自分が担当した部分は、普通に見てもわからないと思うんですよ。「3Dのここが凄いんだよ」と言っても、あえて3Dくささを出さないように作っていますので、普通に見てもわからないと思いますし、わからなくて正解だと思います。ですので、全部といえば全部が見どころです。あとは、みんなで苦労した蒸気ですね。後半になればなるほど、どこかしらに蒸気が出ていますので。あとは、音楽がかっこいいんですよ。

――ありがとうございました。
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(C) KATSUHIRO OTOMO, MASH ROOM/STEAMBOY COMMITTEE
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