大友克洋監督作品 スチームボーイ
大友克洋監督作品 スチームボーイ
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――大友作品以外で、村井さんがお好きな作品などはありますか?
いろいろ好きな作品はありますが、映画監督だったらロバート・アルトマンの作品とか。脚本家なら、『未来世紀ブラジル』『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』『恋におちたシェイクスピア』などを書いた、トム・ストッパードというイギリスの劇作家ですね。

――実写とアニメと両方書かれていますが、どちらがいいというようなこだわりはありますか?
僕は脚本を書くのが好きなので、あまりこだわらないですね。脚本家にとっては、アニメか実写かというのは演出の違いでしかないんです。人形アニメでもいいし、ドラマが何に乗っかっていくかということです。そういった意味ではあまり違いはありませんね。

――実写の場合は制約が多いとかあります?
それは多いですね(笑)。実写の――特にテレビ作品だと、局のプロデューサーがいろいろ口を出してくるんです。口出ししない方がよい作品になると思うんですけどね。その点、アニメだとせいぜい「パンチラするな」「血を流すな」くらいで、比較的自由にやらせてもらえます。だから今は、アニメの方が脚本のレベルは数段高いと思いますよ。

 
エディやスカーレットは
新時代を象徴するキャラクター
――原作を脚色するのとオリジナルを書く点で違いはありますか?
オリジナルだと、まずはその企画でいいのかどうかを検証しなくてはいけませんが、原作ものだと、企画は通っていてキャラクターの配置もある程度決まっているから、拠り所にしやすいですね。原作がこうなっているから……ということで決断もしやすいですし。そういった部分で原作付きの方が、ある作業は確かに助けられている部分が多いと思います。

――今回は19世紀イギリスが舞台ですが、苦労された点はありますか?
そこが一番苦労した点でもあり、楽しい点でもありました。この作品には産業革命のエネルギーやパワーを込めたかったので、そこから生まれた新しい潮流や勢力について、いろいろな資料で調べたりするのが楽しかったんです。例えば、スカーレットはあの新しい女性像の象徴でもあるんです。アメリカの新しい強い女性ですね。時代設定的にも、ちょうど彼女が大人になった頃に婦人運動が起こるんですよ。また、20世紀に未来派という芸術運動が起こるんですが、彼らの思想を先取りしているのがエディなのではないかと思い、あの時代にどんな思想があり、どんな国家の勢力があり、子供たちがどんな生活をしていたのかを調べた上で、すべて作品に盛り込みましょうと、大友さんと話しましたね。

――最後に、『スチームボーイ』の見どころはどんなところでしょうか?

この作品は産業革命がテーマのひとつになっていますが、産業革命というのは人の認知革命、視覚革命ももたらしたんです。例えば蒸気機関車というものができると同時に、今まで人が見たこともなかった“車窓から見る風景”というものが生まれました。人間が“見る”ということに関して、価値観がガラっと変わる時代なんです。これもまた『スチームボーイ』のテーマになっていて、“「圧倒的なものを見る」という体験の前には、イデオロギーなど無意味だ”ということを体感していただければいいなと思います。エディにそのような台詞も言わせていますけれど。簡単に言えば、圧倒的な映像の前にはドラマなんて陳腐なものだと(笑)。この作品は、最初の絵コンテからしてすごくて、見ているだけで画が浮かんでくるようなものでした。さらにそれが実際に動いていると迫力がありますからね。

――ありがとうございました。
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(C) KATSUHIRO OTOMO, MASH ROOM/STEAMBOY COMMITTEE
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