大友克洋監督作品 スチームボーイ
大友克洋監督作品 スチームボーイ
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――『インディ・ジョーンズ』のような娯楽大作に影響を受けたりしているのですか?
それはどうでしょう。大友さんは1本目の『レイダース』だけだと言ってますね、『インディ・ジョーンズ』シリーズは。あとは、あんまり好きじゃないみたいです。

――大友さんとしては、ルーカスやスピルバーグといった監督たちはいかがなんでしょうか?
むしろ、その前の世代のデビッド・リーンや(フランシス・)コッポラの映画が好きみたいですね。大友さんは風格あるモノ作りをする人が好きなんですよ。好きな作家はいっぱいいるようですけど、監督だったらやっぱり、黒澤明でしょう。『AKIRA』は黒澤監督の影響もあるでしょうし。活劇が好きで、ちゃんとした映画が好きみたいですよ。コッポラは『地獄の黙示録』の特別篇が良かったと言ってましたね。

完成報告会見に大友監督らと出席した渡辺プロデューサー(2004年6月3日)  
完成報告会見に大友監督らと出席した
渡辺プロデューサー(2004年6月3日)
――今年は日本のアニメーションが激戦の年ですが。
今までお金の制約などでできなかったことが、手が届くところでデジタルが使えるようになって、その結果として、豊かなアイディアを映像化できるようになった。これは面白いことだと思います。諸刃の剣の恐れもはらんでいますが。

――今年、数多くあるアニメの中で、“『スチームボーイ』はここが違う”というところを教えていただけますか?
例えて言うと、じっくり時間を掛けて鍛造した「名刀」のような作品なので、いろいろな鑑賞の仕方があると思います。基本から徹底して作り上げた映画ですから、作品の奥行きを感じてもらえたら嬉しいですね。それに話はわかりやすくて間口を広げてありますから。

――プレッシャーなどは感じませんか?
まあ、あったとすれば知らないうちにそれが溜まって、去年、倒れたんでしょうね。僕は去年、心臓の弁を取り替える手術をしたんですけど、動かなくなった古い弁の中に、今までのゴチャゴチャしたものを押し込んで出してしまいました。ですから今はスッキリしています。あとは、公開が夏休みになったというのは天の恵みですね。よく天の利、地の利、人の和と言いますが、公開が延期になったり繰り上がったりで大変ですけど、延期になったおかげで映像、音楽とも時間をかけてよりよくなったし、タイアップに関しても、去年、1回シミュレーションしたようなものですしね。天の時いたれりの感がしています。また公開劇場も夏休みの興行にふさわしい地の利をいただいた。あとは、本当にお客さんにつないでいく人の和の構築に頑張ります。ヒットさせて次につなげなくてはなりませんからね。大友さんとともに働いている若い人のためにも。

――具体的に次の作品は決まっているのでしょうか?
全然違うものになります。乞うご期待。今度はこんなにお金と時間はかけません。

――ありがとうございました。
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(C) KATSUHIRO OTOMO, MASH ROOM/STEAMBOY COMMITTEE
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