大友克洋監督作品 スチームボーイ
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音響監督・百瀬慶一
音響監督・百瀬慶一
――音響監督の仕事内容について教えてください。
一般的に音響監督というのは、台詞の演出や、音楽をどこまでつけるか、どんな効果音をどこにつけるかというプランニングをする音響部分の責任者ですが、音楽や音響効果を自分では作りません。音響に関わるスタッフを集める役割ですね。どのシーンにどんな音楽がほしいということは、基本的には監督の意向が強かったりしますし、音楽をどこにつけるかというプランニングはしても、実際に予算を持って、どんなミュージシャンに、どんな音楽を、どういう風にやるか……ということまではやらないですね。

――今回はそれも含んでいたということですね。
今回は、どのミュージシャンやオーケストレーターを使い、どこで録音し、契約はどうするのか、権利はどうするのかという部分も含め、音楽のすべてに関して見ています。また、効果音に関しても、普通は外部に発注して、ミックスする段階で上ってきたものを直すわけですが、今回はいわゆるサウンドデザインのプランニングもして、効果も全部つけました。普通は音響監督がいて、その下にサウンドデザインと音楽プロデューサーがいて、その人たちが作ったものを、最後に音響監督がまとめるのですが、今回は、音響監督という自分とほとんど対等で、音楽プロデューサー、サウンドデザインという3つの役職をこなしたわけです。

――キャスティングもすべて百瀬さんのチョイスで?
基本的には僕が全部アイデアを出して、大友さんに了解をとっていくというパターンでした。早い段階で決まったのは、(鈴木)杏ちゃんと児玉清さん。この2人は、キャラクターの画を見てすぐに思いつきましたね。決まるまで時間がかかったのは、(中村)嘉津雄さんかな。嘉津雄さんの名前を思いつくのに時間がかかった。

――声優か役者かということで、意識的に分けたりしたんですか?
声優か役者というより、単純に声質と骨格で選びました。プロの声優さんもオーディションさせてもらいましたし。確かに声優さんの方ができ上がりが読めるのですが、僕個人としては、それが嫌だったんです。声優さんがいけないということではなくて、何が出てくるかわからないスリルのようなものが欲しかった。それがたまたま顔出しの役者さんに多くなってしまっただけなんです。賭けではありますが、計算できる方を使って安心するよりは、冒険してみようかなと。あとは、自分のキャラを画に付加できるような役者さんを探し、その役者さんを自分でディレクションできるかという自信、確証をつかむということもあって、時間がかかってしまいましたが。

――結果としてどうでしたか?
実は「気持ち悪い」と言われます(笑)。何がかというと、今までのアニメでは、これほどまでに、キャラが本当にしゃべっているようなものはなかったということみたいです。それは小西(真奈美)さんや杏ちゃんも、「嘉津雄さんの声は、本当にロイドが実在してしゃべっているみたい」と言っていました。
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(C) KATSUHIRO OTOMO, MASH ROOM/STEAMBOY COMMITTEE
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